旦那さんはがんと暮らしています⑥

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旦那さんは、まじめな人だったと思います。

体が多少痛くても、

体調が少し悪くても

一生懸命仕事に行っていました。

夏休みも

冬休みも

ありませんでした。

62.3歳の時に、ガンの宣告を受け

治療を始めました。

そして今、年金を満額にもらえるようになった年で、

半分、寝たきりのようになりました。

これから

ゆっくり休んで

のんびりできたらなって

今まで休みがなかった分、

少しでも落ち着いて

時間を過ごせたらなって

ごくごく普通のことをなんとなく考えていました。

でも、

現実は違った

一生懸命働いてきて、

その報いがこの日々の病気の苦しみなのだろうか?




人の生き様なんて不公平で不平等

あまりにも不条理

こんな扱いを受けるほど

そんなに悪い人じゃないのに

どうして・・・・・

もう一度だけ一緒に出掛けたかった

江の島でも

鎌倉でも

グアムでも

オーストラリアでも

近所の公園でも

太陽の下、風を頬に受けて

青空を見上げて、

もう一度だけ、一緒に出かけたかった

叶わぬ願い

ぜいたくな願い

もう一度だけ

もう少しだけ

本当の願いはいったい何なのだろう・・・・・

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