旦那さんが、元気だったころ、
江の島に行ったり、鎌倉に行ったり、
それなりにあちらこちらへと出かけた
今では、もう叶わない
200m先のコンビニに行き、そこで体力は尽き、
タクシーで月イチ検診の病院へ向かった
病院での検査のため、あちこち移動したら、
体力が完全になくなってしまい、ベッドに横になったらしい
担当医からは「入院する?」と提案された
そこまで体力がなくなってしまった
電話がかかってきて、入院したほうがいいのかな?という
自分はどうしたいのか尋ねた
私のことを考えて、入院したほうがいいのかと尋ねる
私のストレスがひどく、怒ってばかりいる
戻ってきたいのか、それとも、入院して何かあったらすぐに処置をしてもらいたいのか
自分が一番何を望んでいるのか
それを聞いた
はっきりしない返事
私は怒ってしまった
「入院したら、もう帰ってこれないと思え
病院とはそういうところだ」
旦那さんは「帰りたい」と言った
ごはんもほぼ食べず、1日布団の上
食べ物の好みもすぐに変わる
菓子パンかと思ったら、しょっぱい総菜パン
ゼリー飲料やヤクルト
うどん、そうめん・・・・・
もう、「食べなきゃだめだよ」と言うことはやめた
本人が食べたいとき、食べたい物を聞くようにしている
わたしにはどれがいいのかわからない
痛みだけが彼のそばに常にいる
来週は検査した結果がわかる。
その内容によっては入院するかもしれない。
入院すれば、ご飯は最悪。
そして、生きているという実感は皆無になる
家にいるから、まだ、日常がある
何気ない日常の中で、何気なく時間を過ごしていることが
一番の生きるための原動力かもしれない
あと、どれくらい旦那さんは生きられるのだろう
あと、どれくらい私の心は耐えられるのだろう
私は言わなくてはいけない
「声を聞きたい人の声を聞いて、
会いたい人に会っておいたほうがいいよ」
来週の検査結果が正念場になる
そんな気がしてならない・・・・・
旦那さんはがんと暮らしています④

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